首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金
2011年度に成約した首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金を見ると、月額管理費は平均11,575円、修繕積立金は8,787円。
都県・地域別に㎡当たりの管理費・積立金を見ると、東京都区部が最も高額ですが、成約価格と比べた比率はむしろ他地域よりも低くなっています。
また規模別では、両者とも、スケールメリットが生じる大規模物件が低額となる傾向があります。
築年別に見ると、管理費ではバブル期物件に含まれる築11〜20年の物件が高く、修繕積立金は古くなれば高くなる傾向があります。
《管理費・修繕積立金と対成約価格比率》
2011年度に成約(東日本不動産流通機構 調べ)した首都圏中古マンションの月額管理費は1㎡当たりの平均で177円(1戸当たり11,545円)、修繕積立金は135円(同8,787円)、合計すると312円(同20,332円)でした。
1㎡当たりの年間管理費は成約㎡単価の0.55%、年間修繕積立金は0.42%で、両者の合計は0.97%となっています。
《建築年別の管理費・修繕積立金》
建築年別に管理費を見ると建築後経過年数が経過するほど低くなり、1980年以前の建築物件は1万円を下回ります。
逆に修繕積立金は建築後経過年数が経過するほど高くなり、1986年以前では1万円前後で推移しています。
合計では1985年以降建築の物件は概ね2万円を超えています。
管理費を1㎡当たりの単価で見ると、1989年〜1993年(1990年を除く)と2008年以降の建築物件で200円を上回っています。
修繕積立金は1995年以前の建築物件で150円を上回っています。
両者の合計で高いのは1988〜1993年建築の物件で350円を上回っています。
《建築年別に見た 年間管理費・修繕積立金の対成約価格比率》
管理費(年間)の対成約価格比率は1980年代前半までに建築された概ね0.8%前後、1990年代後半以降の建築物件は0.6%を下回っており、1970年代前半とバブル期の1980年代の1980年代後半〜1990年代前半に建築された物件は比率が高くなっており、二つの山となっております。
修繕積立金(年間)の対成約価格比率は物件の建築年数の対経過年数が高くなっており、1980年代建築物件で0.7%前後、1990年代後半以降では0.5%を下回っています。
両者の合計の比率も物件の建築年数の経過につれてその比率が高くなっており、1996年以前の建築では1%を上回っています。
東日本不動産流通機構より 〜仲介手数料無料不動産センター 2012/7/30